僕が一人で仕事をする理由。
それはお客様とパートナーシップを築くためだ。
美容師とお客様の関係ではなく、人と人との関係性でありたいと願う。
僕らの仕事はお客様のヘアスタイルを作ることだ。
正確にカットしてキレイにセットをして仕上げる。
仕上がったヘアスタイルに満足して喜びを得る。
じゃあ僕が切る意味ってなんだろう?
僕はお客様によく『僕よりキレイにカット出来る人は他にもいる』と伝える。
その後に『でもお客様にとって一番素敵に仕上げれるのは僕です』と伝える。
お客様にとって正確に切ることが全てではない。
大切なのはお客様一人一人に合わせた「ずれ」を作ることだと思う。
「ずれ」とは、骨格や髪質、くせはもちろんのことで、それ以上にお客様のライフスタイル、ファッションの好み、メイクの色、肌の色、使うスタイリング剤、乾かすときの手癖、職場のライティング、もっと言えば今日の気分や今はまっていること、もの等、お客様一人一人の細かい部分に合わせてアレンジすることだ。
僕はお客様の全ての言動を自分の目で見て耳で聞いて感じ取りたいから一人で仕事をしています。
お客様の全てを知って、その気持ちに寄り添ってあげる。
その上でヘアスタイルを作りたい。
でなければ僕が作る意味がない。
僕以外でも出来る仕事をしていたら意味がない。
お客様の気持ちに一番寄り添える美容師でありたい。
多くのお客様を担当できなくても、自分の気持ちに噓をついて仕事をしたくない。
僕の目指すこと、【人の記憶に残る人になりたい】
それは正確にカットしてキレイに仕上げるだけでは辿り着けない。
技術を越えたホスピタリティだ。
僕が一人で仕事をする理由。
それはあなたの記憶に残る人になりたいからだ。